最近のGoogleは、何でも記念日にしちゃう。
トップページがこんな感じで、誰だかわからなかったけど。
タップすると「エラ・フィッツジェラルド」でした。サラさん・エラさんはジャズ・ボーカルの代名詞。ボーカルは歌を歌うんじゃないんです。自分の身体を楽器にして、音を刻むんです。それを大衆にもアピールできるものにしたのはこの女性。
若い頃はひたすら元気を撒き散らしてます。晩年は糖尿病で痩せ細って、やわらかい歌声に変わっていくんですが、この頃はまだダイナミック。途中から歌詞も壊し始め「エラも景気いいわよ」みたいなこと、言ってます。型にハマらないのがジャズの良さ。
代表アルバムとしては『イン・ベルリン』。戦後、復興中のドイツを訪れ、大衆に希望を与えた。元敵国なんですけどね、アメリカにとってドイツは。そうした国境を乗り越え、苦しんでいる人がいれば元気を振り撒く。軽やかに「国」を飛び越える。それがジャズ。