Quantcast
Channel: W&R : Jazzと読書の日々
Viewing all 1492 articles
Browse latest View live

DropboxエディタにTextorはどうだろうか

$
0
0

今はDropboxアプリ自身がエディタになります。左下のカーソルボタンで編集モード。でも、ちょっと違う。「閲覧に戻る」や「保存する」を意識させられ、操作が重たく感じるんですよね。軽快に動き回れない。作業感アリアリでまどろっこしい。


Textor

Textor 1.2
分類: ユーティリティ,仕事効率化
価格: 無料 (Silver Fox)

そこでiCloud用エディタを転用します。Apple純正の「ファイル」は編集に対応していません。それで、編集機能付きにすれば便利だろう、と。そういう感じのアプリです。確かに、今までなんで無かった?と不思議に思うほど、ツールとしてシンプルな作品です。

  • Textor - Silver Fox Blog

  • 使い方

    iCloudにとどまりません。「ファイル」互換なのでDropboxやDocumentsも直接開くことができます。タップで編集、閉じれば保存。このシームレス感が良い。テクストに焦点が当たり、ファイル管理は背景に退きます。研ぎ澄まされた道具の持つオーラがある。

    カスタマイズもできます。ダークモードに丸ゴシック(HiraginoMaruProN)は宇宙的に美しい。さらに共有ボタンからDraftPadに出力できます。便利だわ。


    GitHubで開発中

    GitHub - louisdh/textor: A plain text editor for iOS
    GitHub is home to over 20 million developers working together to host and review code, manage projec...

    ソースを公開しているので、Textorの弟分たちがこれから出てくるかも。


    書き込み用Workflow

    OpenInだけですが、DraftPadからの書き出しも簡単。Textor内に保管されるので「ファイル」からは見れません。ファイルを長押しして「移動」でDropboxに移せます。


    まとめ

    Dropboxは作業中のテクストが大量に入っています。書きかけの古いネタも入っている。ときどき洗い出ししないと、冷蔵庫の奥に隠れたバナナのように茶色くなってしまう。「もう食べられない」ではもったいない。「見て→取り出す」の一連の動作がTextorならハードルの低いものになると思いました。


    DraftPadに裏紙を作るWorkflowレシピ Beside

    $
    0
    0

    春かと思えば夏になり、夏かと思えば春に戻る。


    Beside

    DraftPad 2.0
    分類: 仕事効率化,ユーティリティ
    価格: 無料 (Manabu Ueno)

    Textwellで常用しているアクション。DraftPad用も考えてみました。書いている文章を一時保留にして別の文章を書き出すときに使います。それくらい「書く」には落ち着きがない。「書く」とは「あがく」であり、冷静なときには起こらないことです。

    冷静なときは丸を描くだけで事足りる。冷静になれないから、心の揺れを言葉に落とす。これを捉えるのに「一枚」では足りません。心には二面性があるのだから。


    使い方

    DraftPadの共有シートからBesideレシピを呼び出すと「B面」が現れます。そこに何か書いて、またBesideレシピを呼び出すと「A面」に戻ります。最初の文章の続きが書ける。「一枚の紙」でありながら二つの側面を持つ。それがBesideの効能です。


    キャッシュクリア

    裏の文章はリマインダーに書き込まれます。「draftpad.beside」という名のタスクがそれで、これを読み出し文章を入れ替えます。リマインダーをキャッシュにするわけ。

    なので、キャッシュクリアが必要になります。DraftPadを「Clear All」で白紙にし、それからBesideを起動してください。リマインダー内のキャッシュをすべて削除します。

    本来のリマインダーと混ざってしまう場合は、リマインダーの中に「Cache」という名のリストを作り、Workflowの「Add New Reminder」の List を Cache に切り替えてください。これでキャッシュを目にせずリマインダーも併用できると思います。


    まとめ

    人工知能の理論を読んでいると、ときおり「こころ」を複数形で捉えている人たちがいます。そういうの、ほっこりしますね。「主体」のような強い存在を想定していない。

    中心があって全体的に統合されたシステムを組めば、それは将棋やチェスに強い「知能」が作れるかもしれません。でも「こころ」には似てないでしょう。「こころ」には中心がない。定型もない。いつも迷いだらけ。雑多なものが無秩序に並列しているように感じます。

    同じ場面でも、ふと別の手が思い浮かぶ。「なんとなく」という理由で。そこを書き取るのに「一枚の紙」では間に合わない。かといって、増殖していくEvernote型も違う感じがします。並立しつつ継承する。アウトライナーが受け皿になるのはそれでかな。

    DraftPadでも行単位で編集する方法があるじゃないか ReBlock

    $
    0
    0

    純正リマインダーを再評価中。ブロック・エディタと見なせるんですよね。行単位で編集するエディタ。ドラッグで順番を入れ替えたりできる。アウトライナーみたいに使えます。応用できないかと思い、Workflowレシピを組んでみました。こんなの、どうだろう。


    ReBlock

    DraftPad 2.0
    分類: 仕事効率化,ユーティリティ
    価格: 無料 (Manabu Ueno)

    あらかじめリマインダーに「ReBlock」というリストを作成してください。カードを展開するための作業領域になります。リマインダーって、どことなくRowlineを彷彿させます。


    使い方

    DraftPadから起動するとリマインダーが開きます。DraftPadを行ごとに分割しリストに保存します。それぞれの行を「カード」として扱えるわけです(ただし空行をリマインダーに作ることはできないので、空行のときは「_」に置き換えています)。

    カードを長押しするとドラッグできます。スワイプで削除。ブレットをタップすることで一時的に隠すこともできる。トピックをタップすれば内容の編集になります。


    コンパイル

    左上の「DraftPad」で戻ると、カードを連結し読み込みます。長い文章だと見通しが悪いですが、ブログの下書きくらいならこの手法にフィットします。むしろ、一回使うと手放せなくなるんじゃないかな。順を入れ替え、話を追いやすくする。推敲に欠かせません。


    クリア・キャンセル

    すでにあるカードを利用したい場合はDraftPadを白紙で起動します。そのときはリマインダーをクリアしません。直前の作業を再開することができます。たまにWorkflowが止まるので、この方法で対処してください。Workflowが背景で待てる時間に制限があるらしい。


    まとめ

    リマインダーがブロック・エディタになる。ToDoだけじゃない。というか、こんな使い方、誰も想定していないだろうなあ。行編集が楽になる。いいの見つけました。

    エディタの基本形はEDLIN。Edit Line。初期のMS-DOSに付属していたエディタです。プログラムを書くエディタは「語」より「行」を重視していた。「コンピュータ」とのコミュニケートは「行」に着目することである。そこに「他者」と向き合う作法を感じます。

    WorkFlowyアプリ版にトピック削除機能が付きました

    $
    0
    0

    待ってました。


    WorkFlowy

    WorkFlowy 2.1.2
    分類: Productivity
    価格: 無料 (FunRoutine INC)

    モバイル版は削除できないもの。そう信じていました。仕方ないからブックマークレットで対処していた。でも今は昔です。とうとうアプリ版に削除機能が搭載されました。

  • WorkFlowyで完了トピックだけ一括削除できるの便利 DelComplete

  • 削除の仕方

    トピックを右にスワイプするとコンプリートです。一時的に表示から消す。それで左にスワイプすれば未完了化だろう、と勘違いしてました。HandyFlowyの操作と混同したのでしょう。でもそれは「削除」だった。すごいの見つけた。と、ブログを書き始めたら・・・。

    公式ブログで発表されているじゃないですか。なんだ、確定事項か。

  • WorkFlowy Mobile: Swipe To Delete – WorkFlowy

  • 復活の仕方

    削除はロングスワイプになっています。「うっかり」を防止するためですね。でも、それでも「うっかり」も避けられない。トピックの復活にはUndoが効きます。右下の「…」でメニューを出し「Undo」を選ぶ。一つ復活なら一回、二つ復活なら二回タップします。


    フォントサイズの変更

    フォントサイズも設定できるようになりました。メニューから「Adjust Text Size」。iPhoneは小さく、iPadは大きく。サイズは意外と大事で、情報量が変わります。


    まとめ

    トピックの削除をすると、一ヶ月に作成できるトピック数の上限が回復します。無料ユーザーに必須の機能です。またトピックを整理すると、アプリの立ち上がりが軽くなります。

    残るは他のアプリへの出力が装備されること。もうすぐかな。あと、URLスキームを付けてくれたらなあ。 DraftPadから書き込む方法を確立したい。

    古田徹也『言葉の魂の哲学』

    $
    0
    0

    春の川には加速度がある。



    要約

    「ぴったりくる」「しっくりくる」「腑に落ちる」。いろいろ表現はあるけれど、文章を書くときの言葉選びは大切です。言葉に「いのち」を吹き込む。「たましい」を込める。人によって言い方は違っても、確かにある立体化の作業。ヴィトゲンシュタインの「アスペクト」やカール・クラウスの「ゲシュタルトゥング」という概念を援用しながら、この本では「それは何か」を取り扱っています。

    言葉は情報伝達の側面だけではなく、意味を形作る創造的な側面も持っている。そこに焦点を当てていく。これが推理小説のように面白い。謎が謎を呼んで、なかなか結論が見えないところがいい。多義的で様々な連想を引き起こすからこそ「ここにはこの言葉しかない」という言葉の場を作り出している。エスペラントのような人工言語では不可能なことです。


    連想したこと

    言葉を立体化すること。それは連想の小径を四方に広げることだとすると、認知言語学で言う「概念メタファー」のバリエーションのように感じました。つまり、身体感覚に根ざした言語体系をメタファーにして、抽象的な概念を身体に閉じ合わせる作業。「常套句が氾濫する」という表現は「川が氾濫する」という光景を見た体験に根ざすことで身体を揺さぶる。あ、この場合の「揺さぶる」もそうですね。本当に身体が揺れるわけではないけれど、「揺さぶる」の体感に訴えかけることで意味を形成している。

    とすると、言葉を選ぶとき、自分がどんなメタファーを使えるかを把握しておくことが大事なのかな。自分の身体に根ざしている言葉の場。抽象的な説明をするとき、まず自分が得意なフィールドに話を置き換えてみる。「アスペクト」って音楽で言えば何だろう。山登りに喩えるとどういうことだろうか。そういう風に身体が考えやすいところに言葉を託し、その卵が孵るのを待つ感じで。言葉が多義的に立ち現れるのを待ち、書き留める。


    気になること

    「伝達する側面」と「形成する側面」を分けて、一般的な言葉の扱われ方が前者、つまり「コミュニケーション」に限られているため、後者の創造的な側面が弱体化している。言葉が薄っぺらくなっている、という現代社会への批判が本書には込められています。

    でも、これが何か違和感を感じます。まあ、論旨を明瞭化するレトリックなのでしょうが、「確かに何かが伝わった」と感じるのは、話し手が「しっくりくる言葉を模索する作業」を丁寧に行なっているときだと思う。おざなりな言葉遣いだと何も心に残らない。そういうものはコミュニケーションでも何でもないでしょう。コミュニケーションはcom-uni-cationであり「ともに一つとなること」。そもそもが「病いへの感染」を表す言葉です。話し手のゲシュタルトゥングの作業に同調するとき、聞き手の側も同じ言葉の病いに罹る。それを「伝わる」と考えるほうが腑に落ちます。


    まとめ

    「要約」「連想したこと」「気になること」を並べると読書感想文が書ける。本の内容とは関係ないですけど、この本自体がこの3つの要素をくるくる回しているんですよね。ロンドのように回しながら、考察を深めている。それが読みやすく、しかも頭に残りやすい。そんな執筆構造が読み取れました。

    今後、この形式を使えば感想文を量産できるんじゃないかしらん。

    多機能エディタのDraftsがフリー化してDrafts5になりました

    $
    0
    0

    文章を書いて、それからアプリに転送する。Textwellと同じ設計思想ですが、ポイントはリストに残しておけるところでしょうか。Textwellが「一枚の紙」だとするとDraftsは「無限ノート」。個人的にはTextwell派だけど、Draftsも嫌いじゃない。


    Drafts5

    Drafts5は基本無料。Proバージョンありの購読システムです。Proバージョンはアクションの編集がメインなので、アクション作家の人は課金しないといけなくなりますね。プロ版の月額240円、年間契約だと2200円になっています。うーん、頭を抱え込むほど高い。


    Markdown対応

    Markdownを前面に出してきました。書いているものがそのままプレビュー。このタイプのMarkdownエディタ、増えてきましたね。Bearが分かりやすいけど、Draftsもいい感じです。Markdownがネットのデフォルト・リテラシーになりつつある。


    分割執筆

    リストにタグを付与できます。そして、左上の漏斗ボタンをタップすると、タグでテクストを絞り込める。複数のタグを組み合わせるのもアリです。リストをどう再利用するか考え、Evernoteをモデルにした感じでしょうか。フォルダ分けは探しづらいものなあ。

    リストを選択しOperationsからMergeを選ぶと、そのリストを連結したテキストを作ります。リストを選択した順序がマージの順番になります。リストを再利用したい場合は、リストをドラッグして複製するか、元のリストをArchiveから戻すか。


    ウィジェット

    通知センターから呼び出す方法が3つあります。でも「Recent」と「Workspaces」はプロ版用ですね。通常のウィジェットは「新規作成/クリップボード追加/音声入力/検索」の4タイプが用意されています。特に音声入力が売りのようだけど便利なのかなあ?


    URLスキーム

    URLスキームは「drafts5://」。相変わらず、たくさん用意されています。「arrange」というオプションが増えてます。どうするものでしょう。他のアプリから呼び出す? 試してみようとしましたが、これもプロ版でした。通常の書き込みスキームは下記の通り。

    drafts5://x-callback-url/create?x-success=draftpad:&text=テクスト
    

  • Drafts4のURLスキーム
  • Drafts5のURLスキーム

  • まとめ

    Drafts. Where Text Starts. | Drafts
    CAPTURE EVERYWHERE: Drafts opens to a new page with the keyboard ready so you can type immediately. ...

    無料のままで多機能。ユーザーが増えそうです。アクションが従来と互換性があるのなら、開発にDrafts4を使う裏技もあるかもしれない。インストール用URLスキームは「drafts5://action?data=スクリプト」。短縮URLを利用して野良アクションが配布できそうです。

    TextwellでDrafts5のアクションを作る方法 DraftsMaker

    $
    0
    0

    簡単なスクリプトなら自作可能。


    Drafts5

    Drafts 5: Capture ‣‣ Act 5.0.2
    分類: 仕事効率化,ビジネス
    価格: 無料 (Agile Tortoise)

    アクション作成が無料ユーザーだとできない。それは少し悲しいので、Textwellでスクリプトを書いてDrafts5に転送する方法を考えてみました。意外と簡単。

    Import Textwell ActionDraftsMaker


    使い方

    Textwellの一行目はアクションの名前、二行目以降をスクリプトの本体と見なします。スクリプトはJavascriptで書いてください。アクションを実行するとDrafts5が開き、インポートの確認をしてくるので保存先を選択します。あとはこれを実行するだけ。


    サンプル

    下記スクリプトは、Drafts5からTextwellに転送するアクションです。本文の取得が editor.getText()。URLを開くのが app.openURL(アドレス)。この2つで骨子は作られます。

    s = editor.getText();
    url = "textwell://replace?text="+encodeURIComponent(s);
    app.openURL(url);
    

    Drafts5のコマンド

    Editor · agiletortoise/drafts-documentation Wiki · GitHub
    A global "editor" object is available in all action scripts. This object allows manipulation of the ...

    Draftsは変数editorを使って本文を操作します。ややこしそうですけど、Drafts4の頃と大筋は変えてないようです。iPhoneからだと読みにくいページなのはなぜだ?


    まとめ

    Textwell 1.8.7
    分類: 仕事効率化,ユーティリティ
    価格: \360 (Sociomedia)

    とりあえずDrafts5にアクションを登録する目鼻は立ちました。複雑なスクリプトでも動くかどうかわかりません。もうちょい研究してみないとなあ。

    アクションのアイコンや名前は無料ユーザーでも変更できます。アクションを右にスワイプしてEditを選べば、スクリプト以外のところは自由にカスタマイズできます。

    Drafts5でカンタンにアクションを作成する方法 ActionMaker

    $
    0
    0

    プロ版にしなくてもアクションは作れます。


    Drafts5

    Drafts5でアクションを書いて、そのまま登録できれば良いじゃないか。そう考えたら、とてもシンプルな方法になりました。下記アクションを登録してください。

    ActionMakerのインポート → http://tinyurl.com/yaobet47


    使い方

    Drafts5でスクリプトを書きます。一行目をアクション名、二行目以降をスクリプト本体としてください。ActionMakerを実行するとDrafts5自体にインポートします。


    スクリプト本体

    uuidを決め打ちしているので、不具合が出るかも知れません。たぶん、ライブラリーに登録するときIDが重複するんじゃないかな。個人で使う分には大丈夫でしょう。

    line = editor.getText().replace(/\\/g,"\\\\").split("\n");
    title = line.shift();
    script = line.join("\\n").replace(/"/g,"\\\"");
    s = '{"uuid":"F754805C-1E93-0000-0000-000000000000","steps":[{"type":"script","data":{"script":"'+script+'"},"uuid":"CA2BDFD3-773C-0000-0000-000000000000"}],"shortName":"","shouldConfirm":false,"disposition":0,"keyCommand":{"optionKey":false,"input":"","controlKey":true,"commandKey":true,"type":"action","discoverabilityTitle":"'+title+'","shiftKey":false},"logLevel":1,"notificationType":1,"tintColor":"none","actionDescription":"","keyUseIcon":true,"icon":"action_script","visibility":2,"supportedPlatform":"any","groupDisposition":0,"name":"'+title+'"}';
    url = "drafts5://action?data="+encodeURIComponent(s);
    app.openURL(url);
    

    まとめ

    取り急ぎ。仕事中なので(小声で。


    Drafts5で作ろう、自作アクション入門(1)

    $
    0
    0

    無いなら自分で作ればいいじゃない。


    ActionMaker

    Drafts5のアクション・リストに登録するアクション、それがActionMakerです。無料ユーザーでもアクションを作ることができます。このActionMakerを前提に解説します。

    ActionMakerの登録はこちら → http://tinyurl.com/y7ye7dj6


    今日のミッション

    Drafts5のテキストを他のアプリに転送する方法を考えてみます。


    URLスキームで転送

    Simplenoteにテクストを渡すアクションを作ります。まず、Drafts5に下記スクリプトを書きます。一行目の「Simplenote」がアクション名で、それ以降がJavascriptになります。書き終わったらActionMakerを起動します。インポート先に答えれば登録終了です。

    Simplenote
    text = editor.getText();
    url = "simplenote://new?content="+encodeURIComponent(text);
    app.openURL(url);
    editor.focus();
    

    スクリプト解説

    スクリプトの内容を見ていきます。

    text = editor.getText();
    

    Drafts5の本文はeditorで扱われます。読み込みは editor.getText() 、書き込みが editor.setText() です。このスクリプトでは本文を取得し変数textに代入しています。

    url = "simplenote://new?content="+encodeURIComponent(text);
    

    SimplenoteのURLスキームは「simplenote://new?content=テクスト」です。なので、先ほどの変数textをコード化して連結し、変数urlに代入します。

    app.openURL(url);
    

    Drafts5の拡張コマンドはappにまとめられています。URLスキームの起動は app.openURL() なので、これを呼び出しSimplenoteにテクストを転送します。

    editor.focus();
    

    アクション・リストを開いたままなので、エディタに戻る呪文を唱えます。editorにfocus()で、フォーカスがエディタ画面に移ります。無かっても実害はありません。


    クリップボードの使用

    本文をクリップボードに保存し、HandyFlowyを起動します。HandyFlowyは直接テクストを転送する方法がないのでクリップボードを経由します。

    HandyFlowy
    text = editor.getText();
    app.setClipboard(text);
    url = "handyflowy://";
    app.openURL(url);
    editor.focus();
    

    クリップボードの読み込みは app.getClipboard()、書き込みは app.setClipboard() になります。あとはSimplenoteと同じです。ほら、何か作りたくなったでしょ?


    まとめ

    Editor · agiletortoise/drafts-documentation Wiki · GitHub
    A global "editor" object is available in all action scripts. This object allows manipulation of the ...

    テクストの転送について考えてみました。URLスキームで受け渡しするアプリは上記の応用で凌げると思います。URLスキームが無い場合はWorkflow経由でなんとかなるかも。

    Drafts5はGitHubにまとめてあるのですが、いくつか動かないコマンドもあります。まだ未実装なのでしょうか。使い方のわかったところから今後も解説していきます。

    Drafts5で作ろう、自作アクション入門(2)

    $
    0
    0

    draftを使ってみよう。


    ActionMaker

    HTMLプレビューも取り込みました。スクリプト内に draft.content が使われるとプレビュー用のステップを追加。draft.content の文字列を内蔵ブラウザで表示します。

    ActionMakerをインポート → http://tinyurl.com/y9euku3p


    今回のミッション

    Markdownまわりを見てみます。


    Markdownプレビュー

    本文をプレビューします。実質、一行で済みます。

    Review
    draft.content = editor.getText();
    

    本文を内蔵ブラウザで表示。Drafts5はデフォルトでMarkdownに対応しているから、何も考えなくて大丈夫。draft.content に渡すだけでHTML変換してプレビューします。


    スタイルを追加

    そのままだと味気ないので、見た目を整えます。

    Review
    style = "body{font-family:Hiragino Mincho ProN;word-wrap:break-word;} h1,h2,h3,h4,h5,h6{color:darkblue;font-family:Hiragino Sans;padding:10px 0 0;border-bottom:1px #eee solid;} blockquote{font-family:Hiragino Sans;margin:0px;border-left:20px #fff groove;} pre{background:whitesmoke;padding:10px} strong{color:red;} em{background:lime;} img{max-width:340px;}";
    draft.content = "<style>"+style+"</style>"+editor.getText();
    

    変数styleでCSSスタイルを定義し、draft.contentに追加します。ブログに投稿する場合はご自分のブログのスタイルに合わせておくと良いでしょう。


    HTML変換

    MarkdownのテクストをHTML変換して保存します。pタグが付くので、replace() を組み合わせて、使いやすいように加工したほうが良いかもしれません。

    Markdown
    text = editor.getText();
    d = Draft.create();
    md = MultiMarkdown.create();
    d.content = md.render(text);
    d.update();
    

    Draft.create() が下書きの作成で、そのcontentを埋めてから update() すると新規作成になります。個人的には、プレビューしながらHTMLをクリップボードに保管するアクションに改造しています。最後の d.update() を app.setClipboard(d.content) に替えるだけ。


    まとめ

    Markdownプレビューが内蔵されているので、表示に待たされないのが流石です。ただ、そのためのアクションを作ろうとすると「ステップ」を考えなければいけなくなる。今回は単純に draft を表示する方法でしたが、さらに凝ったものとなると無料のままでは難しい。

    Drafts5で作ろう、自作アクション入門(3)

    $
    0
    0

    Draftsを触っているといろいろ違和感があります。プログラミング用の予約語に結構重要な単語を使っている。Tオブジェクトに集約しているTextwellと方向性が違う。


    今日のミッション

    ダイアログボックスの作り方を見てみます。


    ワードカウント

    テクストの文字数を表示します。右上に出てますけどね。練習ということで。

    Counter
    text = editor.getText();
    p = Prompt.create();
    p.title = "Counter";
    p.message = text.length;
    p.show();
    

    Prompt.create() でボックスを作ります。ボックスの title と message を指定し、show() を使うと表示されます。もちろん、message に何を指定してもかまいません。


    目次作成

    Markdownの見出し一覧を表示します。

    Index
    text = editor.getText();
    list = text.match(/#+\s.+/g);
    p = Prompt.create();
    p.title = "Index";
    for(i=0; i<list.length; i++) p.addButton(list[i]);
    p.show();
    s = p.buttonPressed;
    x = text.search(s);
    editor.setSelectedRange(x,0);
    editor.focus();
    

    Action Directory にある Jump to Header を参考にしました。

    見出し部分を抜き出し配列listに収めます。addButton() でボタンを並べ show() でボックスを表示。buttonPressed で押されたボタンを調べ、search() で位置を探したあと、setSelectedRange() を使いカーソルを移動します。focus() でエディタに戻して完璧。


    Google検索

    選択範囲を検索します。キーボードアクションに登録すると呼び出しやすい。

    Google
    p = Prompt.create();
    p.title = "Google";
    p.addTextField("word","Search for",editor.getSelectedText());
    p.addButton("Go");
    p.show();
    if(p.buttonPressed=="Go"){
      s = p.fieldValues["word"];
      url = "http://google.co.jp/search?q="+encodeURIComponent(s);
      app.openURL(url);
    }
    

    addTextField() で入力欄を追加します。このとき最初の引数がこの欄の識別子になります。入力された文字を取得するには filedValues[識別子] という配列を使います。複数行を入力する場合は addTextView() に替えてください。textarea のような感じになります。


    まとめ

    Javascript の prompt が乗っ取られた感じですね。alert() は使えるんですが、confirm() も使えません。Promptを使って自分で作成する。柔軟性がありますけど。

    アクションを組んでみて、サブスクリプションはDraftsに向いていないと思いました。アクションを作るメンバーに負担を強いては、コミュニティを育てる面でマイナス要因になります。確かにAppStoreも開発者から登録料を徴収するシステムではあるけれど、それはアプリの販売を認めているからでしょう。アクションは「商品」ではありません。Draftsの「本質」ではないでしょうか。

    TextwellがWorkFlowyと溶け合って一つになりました

    $
    0
    0

    Web版がアプリ版になりました。

  • WorkFlowy公式のiPhoneアプリが新しくなりました

  • WorkFlowy

    Textwell 1.8.7
    分類: 仕事効率化,ユーティリティ
    価格: \360 (Sociomedia)

    これ、すごいですよ。他のエディタが使えなくなります。WorkFlowyをTextwellの内蔵ブラウザで起動します。新しいデザインはすべてが一体化している。

    Import Textwell ActionWorkFlowy


    書き込む

    Textwellのテクストを加工してクリップボードに保管します。これを適切なところに貼り付けます。フォーマットとしては「Card/Memo/ Note」の3種類を用意しています。

    • Card: 空行で区切ってブロック化します。
    • Memo: 各行をトピックとして扱います。
    • Note: ノートに本文を収めます。

    読み込む

    内蔵ブラウザを閉じるとき、WorkFlowyのトピックをTextwellに保存します。「Card/Memo/Notes/Markdown」の4種類があります。なんとシームレス。

    • Card: ブロックを空行で区切ります。
    • Memo: トピックをそのまま並べます。
    • Notes: ノートだけをマージします。
    • Markdown: 見出しに###を付けます。

    まとめ

    やはりWorkFlowyにはCardyが向いていると思うので修正版
    Cardyスタイルを適用してもWorkFlowyのブレットが消えなくなりました。ポッチがオレンジの四角の中にある。デザインを作り直しか。そう思うとどうも腰が上がらず、自前のCartaに逃避して数ヶ月。...

    Web版の中身が変わりすぎて従来のスタイルが無効になりました。CardyやNotyにする方法がわからない。さらにスワイプがトピック操作に割り当てられたため、スライドカーソルも効きません。ロゴマークも消えたから、完了項目の削除も埋め込めない。

    いろいろ出来ないことだらけになりましたが、アプリ版と同じことがTextwell内でも出来るようになっています。素晴らしい。余分な機能追加は不要かも知れません。書き込みと読み込みが出来れば大筋では充分です。とはいえ、Cardyにする方法は調べておかないとなあ。

    【Textwell】Cartaで始めるカード式ライティング(4):機能追加編

    $
    0
    0

    ちょっとだけ使い方が変わっています。


    Carta

    【Textwell】Cartaで始めるカード式ライティング(1):基本編
    CartaはTextwell用のカード式ライティング・システムです。長い文章を書くとき、空行に挟まれた段落をカードとして扱い、全体構成を編集します。「タイトル+本文」の構造を持つテクストであれば、この...

    iPhoneの狭い画面で長い文章を書く。そのためにデザインされたのが「Carta」です。Cartaは「カード」のポルトガル語。本文を空行ごとのブロックと見なし分割執筆します。全体構成の推敲を深めることができます。今回、個人的に必要になった機能を追加しました。

    Import Textwell ActionCarta


    Notes連携

    二本指でスワイプすると、現在のカードをNotesに保管します。階層を一段上がる感じでしょうか。ただしNotes画面を閉じると「Compile」が出る副作用があります。Notesも連結できてしまう。面白いので残しておきますが、想定外なので修正するかもしれません。

    NotesはCartaを束ねるバインダーになります。進行中の記事を、並行して何本も下書きできます。目処が立ったところからブログに投稿する。これぞ執筆マスプロダクション。

    Import Textwell ActionNotes


    Clip連携

    タイトル左の四角ボタンを「ブレット」と呼びます。「弾丸」の意味。これをタップするとカードをClipに移動します。カードはCartaから消え、Clipアクションに保管されます。

    Clipはクリップボードを管理するアクションです。クリップされたテクストをカーソル位置に貼り付けたり、クリップを組み合わせてマージしたり出来ます。応用すれば、カードを別のノートに移すときの一時退避する作業領域としても使えます。ご活用ください。

    Import Textwell ActionClip


    まとめ

    Textwell 1.8.7
    分類: 仕事効率化,ユーティリティ
    価格: \360 (Sociomedia)

    アクションが生態系を構成する。エコロジカル。自分で作っておいてなんですけど、他のアプリに無い感触があります。なんだかカードマジックっぽい。カードが消えたり出たりしながら文章を紡ぎ出すから、なかなか面白いシステムを見つけたものだと思います。

    最近ブログはDraftPad+Linkerで書いています

    $
    0
    0

    Linkerに汎用性を持たせました。TextwellやDrafts5でもリンクタグが作成できます。


    Linker

    Workflow 1.7.8
    Apple
    無料

    Safariから起動し、リンクをクリップボードに保存するWorkflowレシピ。デフォルトはDraftPad用ですが、URLスキームありのエディタであればレシピ内で変更できます。

    レシピのインストール → Linker


    Safariからの起動

    リンクはHTMLタグ/Markdown/BlogCardの3種類が選択できます。BlogCardはサイトに応じて下記のように変換します。

    • YouTube:動画プレーヤーを表示します。
    • ニコニコ動画:紹介カードを表示します。
    • アマゾン:商品紹介カードを表示します。
    • Twitter:ツィートを表示します。
    • Gyazo:画像を表示します。
    • その他:はてなカード形式で表示します。

    『ピアノの森』のKindle版が3巻まで無料です。


    iTunesから起動

    iTunesStoreやAppStoreから起動すると紹介カードをクリップボードに作ります。ソース内のiTunesIDでアフィリエイトIDを、AppCardでスタイルをカスタマイズできます。

    • Music:音楽のアルバムを紹介します。
    • Book:iBooksStoreの書籍を紹介します。
    • AppStore:iPhone用のアプリを紹介します。

    DraftPadから起動

    DraftPadから起動するとWeb検索やMarkdownプレビューになります。最終行をトリガーにしています。ただしURLアドレスを含む場合はhttpを削ってください。

    • Web検索:選択範囲や最終行をSafariで検索します。
    • プレビュー:DraftPad内で表示します。変換されたHTMLはクリップボードに保存されます。

    まとめ

    アシストも無くなったことだし使用頻度は減るだろう、と思ったのですが、予想が外れました。DraftPadはドックに居座っています。短い文章を書き溜めるなら、多機能でなくて良い。リストに残す必要もない。ワンボタンでシェアが意外と便利です。

    【Textwell】新WorkFlowyのデザインをCardyにしてみました

    $
    0
    0

    これじゃないと書けない。


    WorkFlowy

    TextwellがWorkFlowyと溶け合って一つになりました
    Web版がアプリ版になりました。これ、すごいですよ。他のエディタが使えなくなります。WorkFlowyをTextwellの内蔵ブラウザで起動します。新しいデザインはすべてが一体化している。Import...

    Textwellの内蔵ブラウザでWorkFlowyを開くアクション。起動時にスタイル変更が可能なのでCardyを組み直してみました。見掛けは同じですが中身は大幅に変更しています。とりあえず動くし、今後も修正していく予定。やはりこのデザインじゃないと気分が出ません。

    Import Textwell ActionWorkFlowy

    追記: 2018/05/10 二本指ドラッグでトピック移動が安定するように修正しました。


    Cardy

    情報カードをイメージしています。見出しはゴシック体で、本文は明朝体になります。このカードをドラッグ&ドロップで並び替える。すると「段落」が単位になります。もとのデザインだと「行」を単位にしていたのが「段落」に思考単位が変わる。面白いですよ。

    Cardy自体の配色を変える場合は、Colorsのところをカスタマイズしてください。card="none"; にするとNotyっぽくなります。もし本来のデザインに戻したい場合は、ソース内の STYLE=""; に掛けてある // を外してください。


    不具合

    書き込みに失敗するときは、ズームして、そのトピックだけ表示すれば回避できます。いざとなれば、メニューからリロードしてデザインを外してみる手もあります。ただ、この方法でも編集モードに入らないケースがあります。つまりWorkFlowy自体に不具合がある。

    もともとSafariでもスクロールが絡むとギクシャクするのですが、Textwell内だとさらに辻褄が合わない様子。トピックの移動も不安定です。内部でムリをしているんだろうなあ。開発スタッフがこの不具合を放置することはないでしょう。いつか直ると信じています。


    まとめ

    Textwell 1.8.7
    分類: 仕事効率化,ユーティリティ
    価格: \360 (Sociomedia)

    新しいWorkFlowyは書きやすいです。よく考えてある。そしてCardyにも合う。WorkFlowyに入ったまま、いま文章を書いています。良いです。文章が湧いてきます。

    ただスライドカーソルが使えないのが残念。スライドでゴミ箱が出るのは良し悪しだなあ。編集中くらいはこの機能をストップできないものだろうか。


    TextwellがWorkFlowyとダンスする時間が好きです

    $
    0
    0

    WorkFlowyのソース更新が速すぎる。


    WorkFlowy

    【Textwell】新WorkFlowyのデザインをCardyにしてみました
    長い文章はコレじゃないと書けない。Textwellの内蔵ブラウザでWorkFlowyを開くアクション。起動時にスタイル変更が可能なのでCardyを組み直してみました。見掛けは同じですが中身は大幅に変更...

    Textwellで書いてWorkFlowyに貼り付ける。個人的にはこのシステムが一番手に馴染みます。新しいモバイル版になってから解析をし直し、細かなギミックを埋め込んでみました。

    Import Textwell ActionWorkFlowy


    カウンター

    画面に触れると、トピックの総文字数を右肩に表示します。画面をちょっとスクロールさせるジェスチャーで自然。キーボードを閉じたとき表示したかったのですが、不安定だったので「画面に触れたとき」を採用しました。この点は今後変更するかもしれません。


    クリップ

    カウンターをタップすると、現在のトピックを段差込みでクリップボードに保存します。別のスレッドにコピーするのが難儀なので、大雑把に移動する方法として考えました。トピックを二重化してもいいし、そのまま別のアプリに貼り付けるのにも使えます。


    二本指ドラッグ

    Safariでもうまくドラッグできない。ギクシャクするんですよね。リストが長くなると、思ったところまでドラッグできません。ところがTextwellを介在させると、二本指でドラックする方法が使えます。思いのままは脳レベルで気持ちいいです。変なホルモンが出ます。


    ブックマーク

    前回と同じところを開く仕組みです。Textwellに読み込んだページを記憶します。前からある機能ですが、ここ1ヶ月ほどWorkFlowyが再起動する不具合を起こしていました。でも最近また使用可能になったようです。現在進行形の作業に集中しやすくなります。


    まとめ

    Textwell 1.8.7
    分類: 仕事効率化,ユーティリティ
    価格: \360 (Sociomedia)

    「WorkFlowyかDynalistか」という論争を見かけるけど、どちらでもいいんじゃないでしょうか。WorkFlowyのほうが、スタイルやトピック加工に関して研究が進んでいるだけ。その恩恵でツールが揃っている。それがちょっとアドバンテージになっています。

    1つのアプリで完結するよりも、他のアプリを巻き込んで「生態系」を作るほうが好きで、WorkFlowyもDynalistもそうした広がりを持っています。閉じているソフトウェアよりは、開かれたツール。アプリ単体では評価できないと思います。

    【Textwell】Cartaで始めるカード式ライティング(5):Clip編

    $
    0
    0

    ジャズとしてのブリコラージュ。


    Clip

    【Textwell】Cartaで始めるカード式ライティング(1):基本編
    CartaはTextwell用のカード式ライティング・システムです。長い文章を書くとき、空行に挟まれた段落をカードとして扱い、全体構成を編集します。「タイトル+本文」の構造を持つテクストであれば、この...

    前回ClipをCartaの一時保管庫として再定義しました。Cartaで消したカードをClipに残すシステムです。カードを混ぜ合わすパターンが増え、テクストの加工に幅が出ました。

    今回その用途に合わせClip自体を作り替えました。カードを積んでおく作業台に見立てる。だとしたらコレが自然ではないか、と。コンセプトを根本的に見直しています。

    Import Textwell ActionClip


    行単位クリップ

    カーソル行を消去しクリップボードに保存します。行単位のカットです。範囲選択した場合は、その範囲が対象になります。その「カット」の履歴を記録します。一項目じゃない。何項目でも保管できる。消えたものがスタックされる。そういうアクションです。


    付箋メタファー

    貼り付けは、空行でClipを実行します。履歴が表示され、どれかをタップすると、そのクリップが貼り付きます。クリップ自体はリストから消えますが、中身はクリップボードに代入されます。ペーストに何度も使えます。

    クリップを消去したくない場合はソース内の変数Stackを 0 にしてください。スタックモードが無効になります。Clipを定型文置き場する場合はこの方法をお試しください。


    全削除

    内蔵ブラウザを閉じるとき「Clear All」を選ぶと履歴をクリアします。履歴自体はNotesに保管されます。使う機会はなかったけれど、捨てるには惜しい。そんな自作格言を残しておく。いつかNotesを検索すれば、再び陽の目を浴びる日が来るかもしれません。


    まとめ

    Textwell 1.8.7
    分類: 仕事効率化,ユーティリティ
    価格: \360 (Sociomedia)

    「見立て」は本質の発見ではありません。ブリコラージュです。本来持っている機能とは異なる「別の用法」を捏造すること。人類の祖先が貝を割るのに石を手にしたように「別の用法」によって道具は成立します。石に貝を割る本質はない。けれど、そう使うことで新しい機能が創造される。無いものを生み出す。それが「見立て」。

    Clipを作業台に見立てたことで想定の外部に向かいました。拡張クリップボードのつもりが「行単位エディタ」ですよね、これは。行を削ったり移動できる。「後でやるやるメモ」にも使えます。いろんなことに見立てることができる。Clipはそういうツールになります。

    OmniFocus3にTextwellからタスク追加する方法を考えてみた

    $
    0
    0

    課金モデルになり候。


    OmniFocus

    OmniFocus 3 3.0.2
    分類: 仕事効率化,ビジネス
    価格: 無料 (The Omni Group)

    カレンダーとToDoが合体した電脳秘書。スケジュールがややこしい人向けのアプリです。時間通りに進まない仕事をしている人間には少し縁がない。これは使わないなあと思っていたのですが、バージョン3になって無料化したのでダウンロードしてみました。

    触ってみると、確かによく考えてある。タスクをいろんな切り口で表示してくれます。でも無料なのは二週間だけで、継続するには4800円也でした。Mac版もあるからかな。


    URLスキーム

    URL Schemes - Inside OmniFocus
    URL scheme actions and parameters available in OmniFocus for iOS and Mac.Applications are made more ...

    当然URLスキームもあります。結構たくさん揃っていますね。x-callback にも対応しています。となるとTextwellから送ることもできるのでアクションにしてみました。

    Import Textwell ActionOmniFocus


    使い方

    カーソル行をOmniFocusのインボックスに転送します。転送された分は消去され、OmniFocusに追加されます。期日を「今日」に設定して自動でTextwellに戻る仕組み。Textwellで何か書いているときに思いついたタスクをどんどんOmniFocusに放り込んでいきます。


    カレンダー表示

    空行で起動するとOmniFocusのカレンダーを開きます。時間があるときにタスクの整理。ドラッグ&ドロップで期日を別の日に移すことができます。


    まとめ

    OmniFocus 2 2.12.2
    分類: 仕事効率化,ビジネス
    価格: \4,800 (The Omni Group)

    Safariで本文を選択し、共有からOmniFocusを立ち上げると、その部分をメモにしたタスクになります。Workflowにアクションがあるのも利点ですね。いろんな情報を集約する欲張り設計。パーソナル・データ・アシスタント(PDA)を具現化した感じでしょうか。

    でも情報の出力がないのがなあ。集約で止まってしまう。Mac版バージョン3とWeb版が出る話なので、そこでiOSもエクスポートできるかどうか。もちろんTextwellを絡めて。

    KindleFire7はiPad miniを超えるだろうか

    $
    0
    0

    今回アップルの発表にハードウエアはありませんでした。みんな期待したのに、iPad miniの新型を。でも無いなら仕方ない。代用を考えるのみです。


    KindleFire

    Fire 7
    さらに軽く、薄くなった高コスパ7インチタブレット

    そこでKindleFire7。タブレットは文房具であるべし。ネットに繋がるための道具であって、それ自体は空気のような存在が望ましい。そう考えたとき、手頃なのがFire7です。プライムセール3980円でゲットしました。これがminiの後継となるだろうか。


    本体サイズ

    重さが295g。軽いですね。カバンに入れても気にならない。192x115x9.6 mmなので片手で持ちやすい。縦長なので、動画を観るとき以外はポートレートが基本です。「iPadの2倍頑丈」の売り文句を信じ、カバー無しで運用することにしました。


    画面サイズ

    fire7の7は7インチの意味。HDではないので解像度が1024×600ピクセルです。iPadのRetiaからすると粗く、フォントもギザギザしています。Kindleを読むときは筑紫明朝体が選べるのですが、システムフォントのゴシックには違和感があります。


    ストレージ

    内部容量は8GB。初期状態で残り5GBほどになっています。使っているうちに2GBを切りました。SDカードで増設できます。ただし、アプリのインストールはローカルに限られるので、大量のアプリを入れることはできません。


    アプリ

    OSはFireOS5.6になっています。Android5と互換なのでAndroidアプリが走ります。Google Playに対応していないので、Amazonアプリストアを経由します。


    まとめ

    プライム会員になったので Amazon MusicやPrimeVideoも見たのですが、音楽も映画もこれでいいやと思えるくらい充実していますね。Fireとはタブレットではなく、こうした「Amazonサービスと連携した生活」を指すのでしょう。

    朝はジャズのラジオを流しながらスケジュールを確認し、夜は観に行けなかった映画をグラス片手に鑑賞する。そうしたAmazon的スタイル。まあ、Fireの7インチでは淋しいので、Fire TV Stick も欲しくなったりするんだろうなあ。商売上手だなあ。

    とはいえ、今回の目的は「Fireを文房具として活用する」。執筆ツールとして使い込めるか、です。iPhone経由でネットに繋がるのか。WorkFlowyやScrapboxが使えるのかどうか。そこあたり、このシリーズを続けていきます。

    KindleFireでWorkFlowyを使うための3つの方法

    $
    0
    0

    どこでもアウトライナー。


    Silkブラウザ

    WorkFlowyはWebアプリ。それなら純正ブラウザのSilkを使うのが一番手軽です。workflowy.comにログインする。ブックマークしておけば、いつでもどこでもアクセスできます。

    下記リンクでサインアップすると月々250トピックのボーナスが付きます。

    WorkFlowy - Organize your brain.
    Email: Password: Email Password ...

    Firefox Nighty

    KindleFireはFirefoxが非公式ながら対応しています。FirefoxのNightyバージョンを下記サイトからダウンロード。multi-locale の X86 ではないほうが無事に走りました。アドオンも使えるので、Silkより一歩上のネット環境を作ることができます。

    ただ、WorkFlowyがFirefoxと相性が悪いですね。トピックのドラッグができません。ブックマークレットが使えることも期待したのですが、Android版だと実行できないようです。

    Mozilla Firefox ウェブブラウザー ― 各国語の Android 版 Firefox Nightly をダウンロード ― Mozilla
    警告: Nightly は毎日更新されます。これは主にコアな Mozilla 貢献者やアーリーアダプター向けであり、一般ユーザー向けではありません。 Mozilla に関連する情報の...

    HandyFlowy

    入力はWeb版で良くても、出力する方法がないと一方通行です。そこでHandyFlowyをインストールします。ただアプリストアにはない。GooglePlayはKindleFireでは走らない。

    一見手詰まりに思えましたが、APKPureを発見。無料のAndroidアプリのみリンクが張ってあるサイトです。課金はできないけど、HandyFlowyがKindleFireに入るなら十分。

    HandyFlowy APK ダウンロード- 無料 仕事効率化 アプリ Android 用 | APKPure公式サイト
    1.6.1 for AndroidMARUMIAPKPure アプリ速く、無料、データ通信料を節約カテゴリー: フリー 仕事効率化 アプリ公開日付: 2018-04-02最終のバージョン: 1.6.1...

    まとめ

    SilkブラウザはWebアプリ全般に有効です。DynalistもScrapboxも問題ありません。ちょっと拍子抜けしました。ただブックマークレットが使えないのが困ったものだなあ。

    あとAPKPureは驚きました。GooglePlayを使わなくてもアプリの選択肢が増えます。Kindleが本格的なタブレットになる。素性のわからないアプリはリスクが高いけれど、それを避ければ理想的な環境を整えることができそうです。これはAndroidアプリの勉強をせねば。

    Fire 7
    さらに軽く、薄くなった高コスパ7インチタブレット


    追記: 2018/06/10

    結局、APKPure経由でWorkFlowyの純正アプリを導入しました。あと、有名どころの Copy to WorkFlowyもインストールし、SilkブラウザからURLアドレスを転送できるようにしました。気になったサイトをWorkFlowyにクリップできます。

    WorkFlowy

    for Android

    Viewing all 1492 articles
    Browse latest View live