iOS11になって現れた新しいジャンル、シェルフ・アプリ。iPadのSlideOverで使う「棚」です。ドラッグでテクストや画像を移したり、引き出したりする一時預かり所。常駐させれば、いつでも右エッジスワイプで呼び出せます。この夏頃Scrawl PouchやDropped、TheShelfが一斉にコンセプトを出し、Copied3が引き継いだ。今の旬はGladysでしょうか。
Gladys
じゃあ、iPhoneの場合は意味がないのだろうか。そうではありません。やはり拡張クリップボードとして新次元を切り拓いています。一つずつ見てみましょう。
共有シートから
共有シートから「Keep in Gladys」で保管できます。SafariではURLアドレスをクリップ。カメラロールだと画像を保存します。どのアプリの共有先にも現れる。InstapaperがiPhone内にある感じ。保存したアイテムの実体はファイル・アプリの「Gladys Items」というフォルダに収められ、無料だと10個まで保持できます。
通知センターから
ウィジェットを使ってクリップボードに転送することができます。ここあたりはClipsに似ている。必要なときに必要なものをコピーする仕様。アプリ自体もウィジェットのタイトル「GLADYS」をタップすると起動します。抜かりありません。
URLスキームで
URLスキームも実装していて、タイトルやノート、ラベルを付けて分類できます。Textwellから転送するアクションを組んでみました。バラバラに保管してマージに使う。本文自体はクリップボードに一度写さないといけないのが、シェルフ系の特徴。
gladys://paste-clipboard?title=タイトル¬e=ノート&labels=ラベル
Import Textwell ActionGladys
Webアーカイブ
Webクリップの場合、URLの右横にダウンロード・ボタンがあり、タップするとページの全体像が取得されます。Webアーカイブを生成し、オフラインでサイト閲覧できる。 YouTubeの動画も再生でき、他のアプリを起動していてもBGMとして鳴り続けます。
まとめ
Gladysは完成度の高いシェルフ・アプリです。クリップボードを気にしなくて良い。心理的負担が軽くなります。それってiPhoneで文章を作るとき大きいことです。アクセス方法が多彩なのもこのアプリの利点じゃないかな。
Gladys Knight
Gladysというとこの人のことを思い出します。クリスマスソングを選んでみました。ソウルってこういうところに宿るよなあ。