月日は百代の過客。何もなかったような一年でも、振り返ると生活が大きく変わっている。時の流れは目に見えない。全然「いつもと同じ」ではないんだな。
今年の始まりは wri.pe から。まだ試行錯誤してますね。Textwellとの連携やOSXでのアプリ化。土台となる環境作りをしている。ここに下書きの文章を書き散らして、それを後から接続して原稿に仕上げる。ネット上に自分だけのメモ・ファイルを管理できて、これが待たされない。データもロストしたことがない。理想的なシステムです。
wri.peはTextwellの第二の頭脳である wripe(新学期版)
wri.peの文章を繋げ直すのはTextwell。ReLineアクションは行単位で移動できるので、推敲に欠かせない。でも、最終段階になると、やっぱりパソコンで管理しました。iPadだけで完結させるには、印刷後のイメージが掴みにくいのが致命的です。対策として、縦横の文字数が指定できるプレビュー・アクションを今後開発するかも。
Textwellがあれば段落単位でテキスト移動するのが簡単になる ReBlock
三月はサトヤ・ナデラ。ジョブズ亡き後のテクノロジーを牽引するのは、新しいMicrosoftだと思う。この人のコンセプトは既得権に縛られない。iOS用Officeを無料化する兆しはすでに三月の時点であったし、今はまだ精算の段階で、来年から攻撃に転じるのは目に見えている。Appleが「Apple Watch」とか言っているのに乗せられることもなく、Microsoftの腰が据わったと感じる。どんな秘密兵器を出してくるのか期待しています。
クラウドサービスが増えたことで、それらを結びつけるIFTTTサービスが充実してきた。前は「使い道がない」と思っていたのに、今は3つほどレシピを常用しています。使っているのはOneNoteではなく、Evernoteにログを取るレシピですけど。
PocketからTodoistに保存するIFTTTレシピとTextwellアクション
Textwellでマルチメニューを作る方法を見つけ、今も欠かさず使うのがBasicTools。アクションリストのトップに置いています。当ブログの下書きは、これでGoogle検索とリンク作成をし、それを基にBlogQuoteやYouTuberで飾り付ける流れ。書くことに手間をかけない。写真の加工にも凝らない。スキマ時間で仕上げてしまうのがモットーです。
Textwellでカエレバを使ってアマゾンの商品紹介をするアクション Kaereba
いま一番使うブラウザ。Opera Miniです。電波が3Gのところでも最適化したデータを返してくれるので、画像も動画も待たされない。iOS8になって「共有」からPocketに転送できるようになり、情報収集もしやすくなりました。URLスキームで呼べるから、Textwellのサブ・ブラウザとしても使える。データ転送制限が心配な場合はOperaが助けてくれる。
この10年で一番変わったといえば「音楽」。CDを聴かなくなった。CDショップに今年は一度も行かなかった。レンタルにも行っていない。Dropboxに置いたMP3を聴くことが増えました。管理はパソコンで、聴くのはiPadで。あるいはYouTubeで検索して聴く。それが「当たり前」になった。「便利」ではあるけど、聴くものが「同じもの」ばかりになる。耳がどんどん錆びてしまったかも知れない。
八月には記事がない。このときは締め切りの仕事を抱えて、ネットをする暇がありませんでした。文章を毎日何枚も書いた。そのとき本当は欲しかったんですよ、OSX用のTextwell。どこでも執筆が再開できる。そんな幸せなことはない。でも出たときには仕事も一段落してました。もちろん、その後の推敲のときには助けてもらっています。
OSX版Textwellのキーボードショートカットを極めると無敵エディタになる
九月はiOS8が中心です。エクステンション、エクステンション、エクステンション。いろんな通知センターやSafari拡張、キーボードを試しました。でも、それらを押し退け、九月といえばSevastianです。通知センターからの起動は、自分用に特化したオプションを埋め込んで使うもの。SevastianはURLスキームを活用する上で必需品です。
ここまで来たか。通知センターがクリップボードになるiOS8ウィジェット Clips
十月はMyMemo一色。それまでTextwellに埋め込んでいたクリップボード管理を通知センターに移行できたのは素晴らしい。MyMemoさまさまです。iPhone/iPadを「執筆ツール」と見ているので、脱獄してもピッタリくる環境にはならなかった。昔HP200LXやLibretto20から受けた感動はそこにはなかった。でもTextwellとMyMemoの連携は「書く」を加速する喜びに満ちています。あとはホント「キーボード」だけだよなあ。
MyScriptsでアプリのアイコンをDataURIに変換する方法 AppIconData
iPhone6の季節です。無謀にもIIJmioに手を出しました。東京オリンピックの海外客を見込んで、来年5月から携帯電話はSIMフリー化されます。「郵便局+docomo」のセットが一人勝ちする出来レースになりそうです。IIJ、あぶないかな。でもiPhoneと相性いいです。無制限2GBも、意外と余裕で半分以上持ち越しになりました。もっと、いろいろ遊んでも大丈夫なようです。月に何千円も払う必要なんて無いんだな。
そして師走。大物アプリのWorkflowがやってきました。どんな作業でも自動化できる。可能性に開かれたアプリなので、ハードルが高いです。とりあえず、GoogleでWorkflowのサイトを検索するのが有益じゃないかな。シェアされているのをインポートしてみて、自分用にカスタマイズしてみる。そのうち、Workflowの使い道が見えてくると思います。
workflows - Google 検索
他にもiPad Airを使い出したり、Todoistを常用するようになったりで、環境が大きく変わってきた。ナルトの毎日一話無料も欠かさず読んでいます。「ジャンプ」がこうした実験を始めたことの意義は大きい。「マンガ」のあり方も模索され始めている。いま中忍試験に来てますけど、個人的にはナルトやサスケよりロック・リーが好きです。