Androidには「開発者オプション」という隠しメニューがあります。それはKindleでも変わりません。名前からすると開発者の人のオプションなのでしょう。デバグがどうののシロモノです。謎の言葉が並んでいます。ただ画面の描画に関する項目があり、これが一般ユーザーにも恩恵があります。恩恵は大好きなので活用してみようと思いました。
隠し扉を開く
設定アプリの「端末オプション」を開きます。ここに「シリアル番号」がありますよね。16桁の英数字の項目。これを素速く7回タップします。もし7回に足りない場合は「あと◯回です」と応援メッセージが出ます。焦ることはありません。きっとあなたならできます。
開発者オプション
成功すると、シリアル番号の下に「開発者オプション」が増えます。大人の階段を登るようでドキドキします。一度出ると、項目は消えないようです。もう後戻りできません。
描画の高速化
わからないところは触らないでください。デフォルトはどれも「オフ」になっています。そのうちの「描画」にある下記項目をタップし、設定を変えます。
- ウィンドウアニメーションのスケール・・・.5x に設定します。
- トランジションアニメーションのスケール・・・.5x に設定します。
- アニメーター持続時間のスケール・・・.5x に設定します。
- GPUレンダリングを使用・・・オンにします。
何をするもの?
上3つの「アニメーション・スケール」は、アプリの切り替えなどに使われる視覚効果のスピードのことです。通常 1x になっているので、それを .5x にする。すると倍速になります。もし「オフ」にすれば視覚効果がなくなり、さらに動作がキビキビします。
GPUレンダリングは、画面の描画をGPUに任せるオプションです。CPUの負担が減る分、画面のカクツキが減る効果があります。Fire7には「ARM Mali-450 (4コア)」というGPUが使われています。あまり強そうな名前ではありませんが、2012年に登場したときは低電力最速のGPUです。頼りになるかもしれません。
さらに下の方にある「ハードウェアオーバーレイを無効にする」をオンにすると、電力は消費しますが、GPUを全面的に活用するモードに入ります。ただしKindleを再起動するとこの項目はオフに戻されるようです。開発者オプションで再設定が必要になります。
バックグラウンドプロセス
さらに下のほうに「バックグラウンドプロセスの上限」というのがあります。裏で働くコビトさんの数で、多いと良いのか少ないと良いのか、はっきりしません。
バックグラウンドプロセスを使わない設定にすると空きメモリーが増えるようで、単体のアプリの動作は軽くなりました。バックグラウンドのアプリを止めるのでしょう。でも、Spotifyで音楽を鳴らしながらSilkは起動できるし、不都合は起こらない様子です。
まとめ
以上の設定でKindleFireのもっさり感が減少しました。使える感が3倍増し。視覚効果にCPUを浪費するのは勿体無い。気分良く使えることがタブレットの第一条件です。描画に負荷を掛けずにテキパキと動作させる。リスク無しで高速化するのでオススメです。